サマーブレイク的話題あれこれ
まずは小椋藍(Trackhouse MotoGP Team)のスポーツ功労者顕彰から。8月5日に行われた「令和7年度スポーツ功労者顕彰及び国際競技大会優秀者等表彰に係る文部科学大臣顕彰及び表彰式」で、2024年のMoto2チャンピオン獲得という業績を文部科学省が「ようやった!」と顕彰した、ということです。うん、めでたいですね。国家という権威に認められることがスバラシイといいたいわけではなくて、公的な組織であれ私的な機関であれ、特定のスポーツジャンルで世界の頂点に立つという難易度の高い偉業が正当に評価され讃えられるのは、やはりよいことですよね。
スポーツ功労者の顕彰は、「我が国スポーツ(プロスポーツ分野)の振興に関わり、特に顕著な功績を残した選手や指導者等に対し、文部科学大臣からの顕彰を実施」(文科省ウェブサイトより)するもので、オリンピックや各競技の世界大会で金メダル・チャンピオンを獲得するなどのめざましい業績を挙げた選手が対象になるようです。また、ひとつの競技で長年活躍し、普及や認知の促進に貢献した功績が評価される場合もあるようです。ちなみに昨年の令和6年(2024年)のスポーツ功労者はモータースポーツ界から勝田照夫氏、増岡浩氏、モーターサイクルスポーツからは成田省造が受章しています。小椋藍は、ロードレース界からの選出として青山博一氏(2010年受章)以来15年ぶり、ということになります。
2010年に青山氏が授章した当時、わたくしは共同通信の「47News」でモータースポーツの連載コラムを持っていたので、そこで大きく取り上げたことを記憶しています。記事内では青山氏の師にあたるアルベルト・プーチ氏にもコメントをもらったのですが、立ち話的に話を聞こうと思ったら「なに、ヒロが日本の文部科学省から表彰されるのか!? それは素晴らしいことじゃないか。それでは、立ち話的な軽いコメントではなく表彰にふさわしいちゃんとした表現を考えるから、ちょっと時間をくれ」と妙に大仰に理解されてしまい、数時間後にわざわざ紙に記した丁寧なまとめ書きをくれたので、それを記事に使わせてもらったのでした。この記事ですが、共同通信が配信する全国の地方新聞の誌面やウェブサイトに配信されたので、今もひょっとしたら読めるかと思い、47Newsのサイトを検索してみましたが、なにせ古い記事のことゆえ、すでに参照できなくなっているようです。