2024年最終戦を前に、過去の最終戦を振り返る

 シーズンの最終戦では、いつも様々なできごとが発生する。今回は、過去の最終戦やその直前に起こったあれこれのドラマを振り返りながら、一週間後に迫った2024年の最終戦を展望してみたい。 
西村章 2024.11.08
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〈The Letter〉というプラットフォームを利用してスタートしたこのニューズレター、はじめてみたのはいいものの、じつはこれを書いている本人がその使い勝手や利用方法などについてまだよく把握していない。前回はそもそも第一回目でもあり簡単な紹介も兼ねて、誰でも読めるという設定にしてみたけれども、今回は実験的に登録していただいた購読者の方々に配信、という方法で書き進めてみたい。だからといって配信者のみに特別な何かとって出し情報を開陳するというわけでもなく、あくまでもただ単に、どんな見た目になるのかな、という試みの一環です。すみません。というわけで、よろしければご購読の登録をお願いできれば幸甚です。また、今回は文体面でも前回のような敬体ではなく、常体を基調として進めてみたい。では行ってみようかGO。

          ※             ※

 2024年の最終戦が、当初に予定されていたバレンシアのリカルドトルモサーキットからバルセロナ郊外のバルセロナーカタルーニャサーキットへ変更になったのは周知のとおり。だが、「最終戦」という言葉を聞くと、そこから連想する風景はどうしてもバレンシアサーキットのコースやパドック、プレスルームなどが脳裏にうかんでくる。それもそのはずで、2002年、つまり最高峰クラスが4ストローク化されたMotoGP元年からずっと、最終戦は毎年この地で連綿と開催されてきたのだ(2020年を除く)。毎年の常宿にチェックインし、そこからサーキットまで車で行き帰りする窓外の眺めやパドックで忙しなく人々が行き交う様子などなど、自分自身の11月の記憶はこの二十数年、常にリカルドトルモサーキットやバレンシア郊外の風景とともにあった。

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