第7回 青木宣篤氏との質疑応答―シーズン回顧&展望(前編)

2024シーズンが閉幕して3週間ほどが経過しました。来季に向けて各種情報が入り乱れつつもありますが(特にオーストリアあたり)それはひとまず措くとして、最終戦の週末土曜午後に青木宣篤氏と各陣営の総括や展望について1時間近く話したものを数回に分けてお届けします。拙稿各記事にコメントとして引用した部分もありますが、その他の部分も寝かせておくのはもったいないので、質疑応答全体を蔵出しします。
Akira Nishimura 2024.12.06
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―MotoGPの技術トレンドは、ドカティが引っ張る形でこの数年ずっと進んできましたが、ドカティに有利な状況は今後もしばらく続くと思いますか?

青木宣篤(NA):続くでしょうね。僕もそう思うし、普通はきっとそう考えますよね。ただ、何がどう転ぶかわからない世界なので、ほんのちょっとしたことで一気に形成逆転、みたいなことだって起きる場合もある。でも、ドゥカティの一番の強さって、ライダーのことを考えてバイクを作っているところにある感じがすごくするんですよ。ライダーが物事を感じやすいとか、ライダーが扱いやすいエンジン特性とか、ライダーがオートバイを滑らせやすいとか、すべてライダー向きに作っている。

―エンジン、車体、制御、エアロ、すべてにおいて?

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