トム・ヤム・クン!
……と今回のタイトルを思いついて調べてみたら、あの名作からもう20年以上も経つわけですね。未見のかたで度肝を抜くアクション映画が好きな人は、よろしければいちどご覧になってみてください。プラッチャヤー・ピンゲーオ監督&トニー・ジャーの大傑作ですんで。
というのはともかくとして、ポールポジションスタートのマルコ・ベツェッキ(Aprilia Racing)は、土曜スプリントでは早々に転倒してしまいましたが、日曜の決勝で圧倒的な強さを発揮。2位は、土曜スプリントで1等賞だったペドロ・アコスタ(Red Bull KTM Factory Racing)。で、3位に入ったのがラウル・フェルナンデス(Trackhouse MotoGP Team)。昨年終盤以降、ちょっと何かを摑みましたかね、この人。今回は3番グリッドスタートからスプリントで3位、決勝レースでも3位。出足としては上々ですね。途中まで表彰台圏内を狙っていたマルク・マルケス(Ducati Lenovo Team)は、絵に描いたようなタイヤのパンクでリタイア。いやーあぶないあぶない。その結果、というわけでもないけど4位にホルヘ・マルティン(Aprilia Racing)で、5位が小椋藍(Trackhouse MotoGP Team)。
アプリリアが全員トップファイブ。トップファイブのうち4台を占めてしまうとは、2~3年前までは考えられなかったリザルトです。いやじつにすばらしい。この結果がノアーレファクトリーのひたむきな努力と技術開発の賜物であることはもちろん論を俟たないんですが、さらにサテライト(あ、インディペンデントか)のTrackhouse両選手が、土曜スプリントでは3位と4位、決勝も3位と5位、という高いリザルトを獲得していることも際立っています。特に小椋は、序盤こそ11番手あたりに沈んでいたものの、ペコを射程に捉えたあたりから、「あ、これは行くかな」といういう予想どおりに着実にオーバーテイクし、同様にディッジャも捉え、最後は5位。これぞ小椋藍、という内容でしたね。あと2周くらいあれば前のホルヘも抜いていたんじゃないか、とも思わせる走りでしたが、まあそのような〈たら・れば〉は言っても詮無いことです。