Nothing Else Matters
しばらく前の情報になりますが、小椋藍(Trackhouse MotoGP)が来シーズンにヤマハファクトリーへ移籍する、というニュースが流布し、カタールGPの延期(といいつつ実際には発表どおりの11月に開催できるかどうかはなはだ怪しいものですが)でスケジュールと話題がぽっかり開いたMotoGP界隈には恰好のトピックになりました。最高峰2年目で、今年は開幕以来安定して上位を走り続けている世界的要注目ライダーだけに、この報道には世界中が沸き立ったようです。
現段階では、移籍先とされるヤマハ発動機からも、また現在の所属チームであるTrackhouseからも、そしてもちろん小椋自身からも正式な発表がないため、このニュースはあくまでも「噂」レベルの域を出ないものですが、発信源がスペイン人ジャーナリストのオリオル・プチデモン、通称ウリだから信頼度は非常に高いといっていいでしょう。……といいながら、蓋を開けてみれば別の移籍先(or残留)になっていた、ということもよくある話ですが、そのような事態になるとすれば、それはこのニュース以降に事態がさらに動いたからで、この段階でウリが摑んで記事化した情報は非常に確度の高いものである、といってまちがいないでしょう。彼の情報の信頼性を示す証拠としては、たとえば2022年にスズキ撤退のニュースをヘレステストの現場で摑んだ人物、という例を示せば充分かと思います。
このニュースは、チーム撤退の当事者でそのときまさに現場(つまりレース翌日月曜のヘレスサーキット)にいたスズキ関係者が「なんでウチらが情報を内部で共有した1時間後にスマホでそれを読んでんの!?」と驚いたという曰く付きのニュースで、彼の情報網の深さと広さに改めて舌を巻いた記憶があります。スペイン人ではもうひとり、熱心なファン諸兄姉ならご存じの、マヌエル・ペシーノという非常に優れた洞察力と取材力を備えたベテランジャーナリストがいます。