ブリラムテストから読み解く開幕戦と2025年
いきなり余談ですが、当サーキットの冠名称になっている〈チャーン〉ビールは、日本でも輸入販売されているので、お飲みになった方も多いと思います。タイのビールといえばシンハーかチャーン、という認識は日本でもかなり一般的でしょう。販売元はタイベバレッジという企業ですが、現地ではチャーンブランドでじつはミネラルウォーターも販売しています。ごく普通にそこらのスーパーマーケットで売っているので飲んだことがあるのですが、ミネラルウォーターのわりになんかちょっとクセがあるような気がしたのは、きっとビールブランドという先入観もしくは気のせいだったんだろうと思います。閑話休題。
さて、テストについて。トップタイムを記録したのは、マルク・マルケス(Ducati Lenovo Team)の1'28.855。2番手がアレックス・マルケス(Gresini Racing MotoGP)で1'29.0341。3番手以降は、マルコ・ベツェッキ(Aprilia Racing)の1'29.060、ペドロ・アコスタ(Red Bull KTM Factory Racing Team)の1'29.133、ペコ・バニャイア(Ducati Lenovo Team)の1'29.378、ジョアン・ミル(Honda HRC Castrol)の1'29.399、フランコ・モルビデッリ(Pertamina Enduro VR46 Racing Team)の1'29.454、ファビオ・クアルタラロ(Monster Energy Yamaha MotoGP)の1'29.586、マーベリック・ビニャーレス(Red Bull KTM Tech3)の1'29.606、ジャック・ミラー(Prima Pramac Yamaha)の1'29.617、という顔ぶれとタイムでトップテンを占めています。
参考までに、ブリラムのオールタイムラップレコードは、昨年のタイGP予選Q2でバニャイアが記録した1'28.700。今回のテストではM・マルケスが唯一の28秒台なので頭ひとつ抜けているようにも見えますが、じつは昨年のバニャイアが記録したタイムにちょこっとながら及んでいない、というわけです。また、上位10名という区切りはあくまで便宜的なものですが、最上位から10番手までは0.762秒差で、ドゥカティ・アプリリア・KTM・ホンダ・ヤマハと全メーカーが揃っているところが昨年までとの違いといえばいえそうです。