スペインGP決勝データで見るヤマハの復調

今回は4月27日にヘレスサーキットで行われたスペインGP決勝レースの結果を昨年と比較しながら、ヤマハがはたしてどれだけ強さを取り戻しているのか、少し検証してみましょう。
西村章 2025.04.30
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 今回のレースでは、毎度毎度のドゥカティ勢の強さは少し措いておくとして、おそらく多くの人の印象に残ったのは、やはりポールポジションを獲得し、決勝レースを2位で終えたファビオ・クアルタラロ(Monster Energy Yamaha MotoGP Team)の好結果でしょう。クアルタラロのポールポジション獲得は、2022年第2戦インドネシアGP以来なので63戦ぶり。表彰台登壇は、2023年第15戦インドネシアGP以来なので、50戦ぶり、ということになります。いずれにせよ、数年越しの好結果、ということですね。

 クアルタラロのポールタイムは1'35.610。ペコ・バニャイアが2024年に記録したオールタイムラップレコード1'36.025を0.415秒更新しています。ちなみに、今年のQ2では、クアルタラロ以下、7番手の選手までが昨年のレコードタイムよりも速いラップタイムを記録しました(M.マルケス、バニャイア、A,マルケス、モルビデッリ、ビニャーレス、アルデゲル)。並み居るドゥカティ勢を抑えてのポール獲得ですから、いや、ホントにたいしたものです。

ピットレーンの警告「16歳以下は立ち入り禁止」。本文とはとくに関係ないです。すみません。

ピットレーンの警告「16歳以下は立ち入り禁止」。本文とはとくに関係ないです。すみません。

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