第13回 2025年体制発表と多言語コミュニケーション

 つい数日前に「次のテーマは何がいいかなあ……」とSNSで呟いたら、このニューズレターをお読みいただいている方々からいくつかご提案をいただいたので、今回はそこからヒントをいただいたオハナシを進めてみたいと思います。ちなみにサムネールで表示される写真は2003年の某チームプレゼンテーションat某所(本文とは関係ありません)。
西村章 2025.01.17
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 1月も半ばとなり、MotoGP各チームの2025年体制発表がぼちぼちと始まっています。日本のファン大注目の小椋藍を擁するTrackhouse Racingのチームローンチが1月14日に行われたのを皮切りに、これから2月にかけて続々と発表会が続きます。それぞれの発表会スケジュールはあちらこちらで告知されているのでご興味のある方は適宜調べていただくとして、こんなふうにどのチームも大小関わりなく熱心にローンチイベントを実施するようになったのはごく最近のことなんじゃないかなあ、以前はここまでしゃかりきになって耳目を集めようとはしていなかったんじゃなかったっけ……、とも思います。

 この手のチーム陣容お披露目イベントがいつ頃から現在のように大々的な形で行われるようになったのか、よく憶えていないのですが、おそらくここ数年の傾向なのではないかという気がします。思い出せる限りの記憶を遡っていくと、たしかモンメロでのIRTAテストの最中に、ホンダが大きなイベントを行ったことがあったように思います。

 レースウィークにP1(駐車場)として利用される場所に大きなステージと観客席を設営して、セッション終了後にホンダ陣営がキックオフイベントをやったことがありました。モンメロでIRTAテストをやっていた時期なので、おそらく2000年代前半のはずですね。ニッキー・ヘイデンたちファクトリーライダーと、たしかサテライトチームの選手も揃ってステージ上で司会者と質疑応答や各チームのカラーリングのお披露目などをしていたように記憶しています。どんな話をしていたのかという具体的な内容までは憶えていませんが、このローンチイベントのオープニングでは鬼太鼓座や鼓童を髣髴させるような和太鼓のショーで幕を開けたので、「すんごい金を掛けたイベントやってるなあ」というのがとにかく印象的でした。

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