アラゴンは遠いよ、の巻
モータースポーツを行う会場であるサーキットは、騒音や敷地面積なの事情から、たいてい都市部から少し離れた場所に建設されている場合が大半です。イギリスのシルバーストーンもチェコのブルノサーキットも、最寄りの街から車で20~30分程度離れた場所に建設されてます。なかにはルマンやミザーノのように住宅街のなかにものすごく自然に溶け込んでいるサーキットもあるにはありますが、このような場所はむしろ例外で、どちらかといえば郊外の会場が多数派といっていいでしょう。モンメロもヘレスもアッセンもレッドブルリンクも、すべて街の雑踏から離れた場所に立地しています。それらのなかでも、アラゴンの市街地から離れ度合いはちょっと群を抜いています。地図で見ると、バルセロナとバレンシアからほぼ等距離の内陸にあって、この3つを線で結べば両辺が30°くらいの二等辺三角形になる位置関係です。たとえばGoogleMapで見ると、さほどの内陸にも見えないし、両都市からそんなに離れているようにも感じるかもしれません。しかし実際に行ってみると、これがまたものすごく遠い。ではいったいどれくらい離れているのか、日本から現地までの旅程を簡単にシミュレーションしてみましょう。
まずは日本出発をいつにするか。レースイベントは木曜午後から事前記者会見やイベントなどが行われるので、取材の場合はできれば木曜朝にサーキットへ入りたいところです。チーム関係者だと、水曜に現地入りしてピット内の設営等の準備をする場合が多いようです。レース観戦の場合は、走行開始が金曜で木曜は公式イベントがないため、観戦席はまだ閑散としていますが、キャンパーの停め場所などの陣取りがあるのか、木曜日でも気の早いファンをちらほらと見かけることもあります。
で、木曜午前、たとえば朝の9時過ぎや10時くらいにサーキットに入って週末の取材準備を進めるためにはその前日、つまり水曜夜には週末の拠点となる宿泊地へたどり着いている必要があります。ということは、水曜朝にバルセロナやバレンシアなどの空港へ到着していなければなりません。日本からバルセロナやバレンシアへの直行便はないので、フランクフルト(FRA)でもミュンヘン(MUC)でもマドリー(MAD)でもスキポール(AMS)でもシャルル・ド・ゴール(CDG)でも、どこかのハブ空港を経由してバルセロナ(あるいはバレンシア)に到着している必要があります。便宜上、以下はバルセロナ(BCN)で話を進めます。